秋田県/岩手県 主要地方道12号線(花巻大曲線)

  起点:岩手県花巻市から、終点:秋田県大曲市に至る全長111.7kmの主要地方道。
  花巻市内で国道4号線から分岐し、花巻南ICで東北自動車道に接続。志戸平・大沢・鉛の温泉地を左右に見ながら、やがて中山峠の登りに達する。
  この中山峠は、2002年8月に峠越えの新道が暫定開通し、車両での通り抜けが可能となった。

  沢内村に入り15km余り(主)盛岡横手線と重複した後分岐し、2つ目の峠である笹峠の登りに差し掛かる。
  この笹峠は県境を越えているのだが、延長3.6kmが車両通行不可能となっており、目下両県側双方から工事が進められている。
  美郷町と山内村の境の稜線を下りながら美郷町に入り、(主)角館六郷線と合流した後、大曲市内にて国道105号線と出会い終点となる。

  旧六郷町長・畠山久左右衛門が、私費2,000円を投じて明治16年に開通させたとされる笹峠。
  その全容?解明に向けて、第一歩を踏み出した。(我ながら大袈裟な( ̄▽ ̄;))



1)美郷町内 (主)角館六郷線との合流点

  路線の起点終点からすると、いささか中途半端な場所からのスタートとなる。(ここから
 終点方向に向かっては(主)角館六郷線、および国道13号線との重複区間となるため)

  この(主)角館六郷線も、それなりの交通量があるものの、主要地方道にしては狭隘な区間が多い。

  我が愛車を路肩に止めて、シャッターチャンスを狙っていたが、車道上をあくまでもゆっくりゆっくりと
 乳母車?を押しながら歩くオバーチャン!感動!

  なんとものどかな沿線風景である。








  上の写真に写る青看の拡大写真。

  ここ旧六郷町は、旧仙南村と、そして青看にも書かれている旧千畑町と、平成16年11月1日に合併
 して「美郷町(みさとちょう)」と称することになった。
  これは探索した平成16年10月12日当時の、青看。
  合併後は「六郷町役場」の表記はどう変わっているのだろうか?

  そして、(主)花巻大曲線は右手からこの交差点に向かってくる。
  「潟尻公園」は沿線にある小公園。
  決して「花巻」とか「沢内」とかではないのである。

  のっけから、クルマでの山越えができないことを思い知らされる。





2)六郷の扇状地

  光線の関係か異様に反射してしまったが、交差点を曲がってすぐのヘキサ。
  ここで初めて、「花巻大曲線」との表記。

  家並みの間を、くねくねと細かくカーブしながら進む。

  片側1車線は確保されているものの、一昔前の規格で、幅はそれほど広くない。











  今度の青看には、直進方向が「町民いこいの森」になっている。

  奥羽の山並みが、眼前に横たわる。















   

  秋田県って、こういうところがまだまだだなぁと思う。

  こういうところにこそ、青看が欲しい。

  道路沿い、左手に見えているのが、善知鳥川(丸子川)。
  そしてそれを緑色の欄干の橋で渡って、当道路と交差しているのが、横手市から田沢湖町
 (H17年3月に合併し北仙北市となる予定)に至る、奥羽山麓広域農道「みずほの里ロード」。
  ちなみに右が横手市方向。左が田沢湖町方向。

  だいたい、この道路名自体、ほとんど知られていない。
  大半の区間ではまだ工事中であり、この区間も開通後間もないせいもあるだろうけど。






  つい最近、拡幅工事を受けたばかりのような区間。

  山並みが次第に迫ってきた。














3)ここから登り開始。

  丸印に斜線の「40キロ制限解除」の標識が、人里離れた山奥へと登りつめるこの道路の
 寂しさを連想させる。

  と言うか、実際50キロも60キロもスピードを出して走ってたら、最近話題のクマさんと
 体当たりしそうで、怖い。













  この道路を通行する車両の大半が、このT字路で左折してしまう。
  何故?
  ここを曲がるとそこに見えてくる物は...そう「六郷温泉あったか山」そして「あらしな公園」。

  沿線の風景は、そろそろ民家はなくなり、この地域の住民にとっての癒しゾーンに入っていく。


  ちなみに冬期間の除雪は、このT字路の少し奥までとなっている(と、記憶)。









  心なしか、路肩の草たちが元気になったような気が...

  交差点の通過前と後で、やはりこんなにも風景が変わるものである。














  登りながら右にカーブを切ろうとすると、左手に見える建物が「六郷温泉あったか山」。

  キャンプ場やバンガローが置かれているが、もちろんそんな装備を持たずとも、気軽に
 お風呂に入るだけの目的で訪れる人も多い。


  温泉巡りも道楽とする管理人であるが、もちろん今日は、温泉に入っている場合では
 ない。

  温泉とも、湯田沢の流れとも別れて、ひたすら登る。







  向かって左手に「湯田川林道」が分岐。


  そしてここから少し登ると、潟尻公園、そして潟尻ダムが沿線に点在する。













4)1.5車線

  キターーーー!(≧ε≦)

  主要地方道と言えど、通行量が少なければ、おのずと道は狭くなる。

  潟尻ダムを過ぎた辺りにて。












  ほかの県の県道を虱潰しに走ったことは未だかつてないので、あくまでも聞いた話で
 しかないが、これが噂の秋田県オリジナルの県道距離標(正式名称不明)。


  ここは自転車で駆けて面白い道路だと仰ったかたがおられたが、
 なるほどクルマのアクセルを踏んでいてもかなり面白い。
  右に左に適度なカーブ(しかも歯を食いしばるほどではない)、そして中央線こそないが
 これまた適度な道幅。
 対向車は滅多に来ないし。









その1・終わり:その2へ

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