秋田県/岩手県 主要地方道12号線(花巻大曲線)

５）見晴らし台、その1

　　先程と同じ型の標識、数字は１減っている。
　　冬場は見上げるほど雪が積もるのだろう、またそれ以外の季節もきっと風が強いのだろう。
　　支柱が少しひん曲がって、また塗装も剥げかかって、付近の自然条件が厳しいことを想像
　させる。

　　それにしてもここは見晴らしが良い。
　　この先こういう所はいくつも出てくるのであるが、その1番手。

　　このような眺めの良い所と、鬱蒼とは行かないまでも木々の間を縫って走るようなところが
　この後交互に現れる。

６）崩壊現場!

　　「町民の森」と書かれたドデカイ看板をやり過ごすと、路面がウエットになっていて、
　赤や黄色の落ち葉が散乱。
　　そして路肩の雑木が領土権を主張している。

　　なおも登ると、右手にまだ崩れた土砂を除去したばかりと見受けられる斜面。
　　やがて左手にその崩れた土砂を積み上げたような感じの風景。
　　それらはいかにも新しく、まだ湯気が上がっているような(笑)

　　台風やらなんやらで、今年は雨多かったからなぁ。

７）正面に見えますのは

　　ここもまた見晴らしが良い。

　　向かって左側が姫神山、その麓手前が大曲の市街地だろうか。

　　それにしても、天気が良くてほんと良かった。

　　峠に向かって、数字は確実に減っていく。

　　秋の陽射しが、斜面にやわらかく降り注ぐ。
　　やがてここも深い雪に閉ざされるのだろう。













　　　

　　「展望台」に差し掛かるが、前述のような見晴らしの良いところで既に景色を眺めている
　だけに、ここからの眺望がずば抜けて良いなどということもなく、強いて言えば駐車場と
　トイレが整備されているくらいか。

　　将来、笹峠部分が全面開通し岩手県側との往来が増えて、車を路肩においそれと
　止められなくなったりすれば、小休止スポットとして日の目を見る．．．カモ。(いったい
　何年後？それとも何十年後？)


　　その展望台を過ぎて、カーブを曲がろうとすると、ふと路肩のススキの中に埋もれる物体に
　気付く。

　．．．カーブミラーではないか！

　　何故にその御姿をこちらに向けてくれないのか？
　　交通量があまりに少なすぎて、お役御免なのか？

８）予告

　　『進入禁止予告
　　　この先3.5ｋｍ地点からは、山腹を切盛
　　　して道路をつくる工事をしています。
　　　まだ未完成のため危険ですので
　　　進入を禁止します。
　　　この先は行き止まりです。
　　　秋田県仙北地域振興局』

　　　先のカーブミラーから程なくして、物々しい看板が現れた。
　　　どうやら大松川ダム方面には、抜けられるようだ。
　　　《この写真をクリックすると拡大できます》

９）登山口

　　ふと見ると、道路右手上方に鳥居が立っている。
　　そしてその下には黒森山案内板。
　　ここが黒森山（７６３ｍ）の登山口になっている。
　　またここからは、近くの御嶽山（７４４m）に至る登山道も設けられている。

　　道路向かって左側には、砂利敷きながら車２台分ぐらいの駐車スペースがある。



　　　《この写真をクリックすると案内板を拡大できます》

１０）見えた！

　　私の記憶が確かであれば、ここで初めて岩手県側、つまり笹峠方向への眺望が開ける。

　　そこには徐々に始まった紅葉の間に、痛々しく削られた山肌が見える。
　　まさに工事中といった趣である。

　　道路の幅は、先程からそれほど変わらないはずであるが、ガードレールのせいか非常に
　狭く感じる。

１１）そして交差点。

　　ついにここまで来た。
　　来てしまった。

　　くどいので割愛するが、８）にあったのと同じタイプの立て看板。
　　そして中途半端な位置に倒れたバリケード。
　　「通行止」とは書かれているが、隙間から潜り込めなくもない。
　　が！
　　行き止まりらしいことは分かっているし、引き返すスペースなんてないだろうし
　　何より大人げないので、ぎりぎりまで前進したところでやめることにした。

　　そして、不本意ながら（一応ね）交差点を右に折れ、大松川林道へ進入した。






　　交差点から、山内村方向を望む。

　　この人一人住んでない地域も、来年合併により新「横手市」となる．．．予定。

　　これらは、大松川林道から見上げた、花巻大曲線の工事現場と思われる箇所。
　　山肌に傷のように登っていっているような．．．

　　というか、既に肉眼では如何とも判別に値せず、デジカメを覗きながらめいっぱい
　ズームアップして目星をつけて撮っているに過ぎず、離れれば離れるほど確信は
　持てない。

その２・終わり：(岩手県側２００５年探索予定)