国道107号旧道部 山内村黒沢地区

横手と黒沢尻(北上)を結ぶ道筋(平和街道)として、古くから街道が開かれてきた今の山内村黒沢地区。
今でこそ国道107号、さらには秋田自動車道の開通により、横手から北上まで1時間足らずと高速快適な自動車交通が確保されているが、
その一昔前の姿を追ってみた。

その1 

  1)現道、黒沢3号橋北上側袂

   あと数kmで県境という、山内村の中でも結構奥まったところにあるこの地点、
  付近には人家も無く寂しい所だが、あらためて見直すと立体交差する「物」が多い。

   まず、はるか頭上を秋田自動車道の高架橋が跨ぐ。
   そして、すぐ背後はJR北上線の跨線橋になっている。
   さらに黒沢川が、これまたかなり崖下を流れていく。


   現道は左手後方から登ってきてゆるくカーブしながら黒沢跨線橋そして黒沢3号橋にさしかかり、左前方(横手方)に
  向かって行くのであるが、旧道は右手後方から来て、ここで一瞬現道と交差した後、黒沢川沿いに右手前方へ。





  2)標識残骸その1

   上の1)の地点、真正面の藪の中に倒れ掛かっていた標識。

   現道の黒沢3号橋を回り込むように続くこの区間であるが、探索開始すぐでありながらあえなく電池切れ
  (準備悪すぎ!)で撤退。

   気を取り直して、車で反対側へ回り込む。







  3)再挑戦

   ギブアップしたデジカメは、電池を充電器にセットし、予備の電池に交換。
   さらに2台目のデジカメに持ち替えて、再挑戦。

   それにしても今日は風が強い。
   あたりは杉林が多く、花粉がかなり飛んでいることであろう。









  4)断崖絶壁

   左側に落石注意の黄色標識が建っている。
   前後関係から察するに、元の道幅の半分くらいが削られ、崩れてしまったように見える。












  5)?

   右にカーブしているところで、山側から雪解け水が流れ出している。

   その流れのそばに、明らかに人為的に、長さ1m弱、縦横15cm位の木材が積まれている。
   鉄道の枕木とも違うようだ。
   投棄されたふうには見えない。








  6)旧道の風景

   右端にはガードレールの支柱らしき物が並ぶ(左上)。

   そして、コンクリートブロックの施工(左下)。

   現役当時舗装されていたかは不明だが、ここまでの区間、足場が悪いというほどではない。





















  7)崖っぷち

   そしてここにはガードロープの支柱。














  8)崩れ行く

   かつての道幅ほぼいっぱいに崩れてきている地点(上左)と、そのアップ(上右)。
   そして崖の上のほうを見上げてみた。(左)

   この区間においては、これ以上の前進に危険を感じ、引き返すことにした。









  9)杉林の下

   黒沢3号橋、横手側袂に分岐する道があり、それを入るとここに到達。
   ここからは自動車の乗り入れが可能と判断。













 
 10)鍋ヶ沢橋

   通常の林道ではあり得ない程の広さ。
   でも国道だった当時...やはり普通車でも交差は難儀だろう。
   そしてこの線形。特に横手側袂は非常に狭いT字路になっている。

   横手側袂にあったはずの親柱は無くなっていた。
   欄干もかなり年季が入っている。


  11)狭い!
   
   鍋ヶ沢橋を渡ってすぐの地点。
   この狭さなら、待ち合わせ用の退避スペースなどがあっても良さそうなものだが...













  12)車止め

   落石を寄せ、両脇から迫る枯れ枝に注意を払いながら、なおも車を走らせると、
  前方にとって付けたように車止めがされていた。

   念のため、ここで我が愛車を下車して、徒歩探索に切り替え。

   進んで行くと、また車止め。
   見回すと、この間で最近工事をした跡があり、路面の土の色が違っていた。
   今現在、公道なのか私道なのか知る由もないが、一応維持管理がされているようだ。


   13)林の中へ

   明らかに後付けと思われる、舗装された道が左下方向へ分岐して、現道へと向かっている。
   しかもこの道も廃れているようで、ところどころ舗装が抉れている。












  14)一本道

   相変わらず風が強い。
   必死になってシャッターを切る。












  15)足元が...

   林を抜けて、空が広くなったのに、足元には水溜りが点在。
   この先を考え、車に引き返し長靴に履き替えてくる。











  16)道がない

   この先、道が...

   快適な旧道走行歩行も、遂にここで終わり?
   眼前に見えてきたのは、一面の藪!









  17)藪の中

   山側に、土留め。
   久々に人工構造物を見つけて、なぜかホッとする。











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