国道107号旧道部 山内村黒沢地区

その2 

  18)藪漕ぎ

   この季節でも尚、右から左から生い茂る藪をかき分けながら進む。












  19)汗だく

   照りつける日差しは強く、強い南寄りの風のせいもあるのか、気温はかなり上がっている。
   その中を、藪漕ぎしながら必死に歩いていると、否応なしに汗だくになる。

   枯れ枝が目に刺さらないように、ルート選択は慎重に。









  20)見下ろす風景

   ふと立ち止まると、崩れ落ちたがけの向こうに、現道を行き交う車。
   そしてその間を隔てる、黒沢川の雪解け水。


   実に平和で長閑であるが、手前の路面は数m位の幅でこそげ落ちているのである。
   その下は...










  21)カーブ

   なおも笹薮と戯れていると、どうやら黒沢川に別れを告げるような線形...











  22)残雪

   昼間でも日陰になるような一角に、雪が残っていた。
   雪の上は締まっていて障害物も無く、歩きやすい。











  23)井戸?

   写真では分かりにくいが、ここで道端に見つけた井戸のようなもの。

   それにしても、前後に人も車も通行した形跡も無いのに、いつ誰がどうやって、
  そもそも何のために?









  24)一休み

   藪がその勢いを潜め、広場のようになっている所。












  25)あたり一面...

   一息ついて、再び藪の海に挑む。

   実はこの写真の中に、「化石」が写っているのですが、分かりますか?










  25)標識残骸その2

   では「化石」に接近。

   落石注意!

   が、今となっては「藪漕ぎ注意!」
   (今でも落石もあるかもしれないが)







  26)廃道

   見事なまでの廃れぶりである。
   左端の路肩に横たわっているのは、ガードロープである。











  27)無名の滝、その1

   岩を滑るように流れる雪解け水。
















  28)パノラマ
   
   緩やかに弧を描く黒沢川。
   そしてあくまでも、それに沿うように続く旧道の線形。
   空はどこまでも高く、時折鳥の鳴き声も聞こえてくる。
   ここは現道から少し離れているようで、車の音は聞こえてこない。
   あぁ長閑。

   現役だった頃は、きっと良い眺めであったことだろう。

   これで藪がなかったら...





  29)巨岩

   落石というよりは、落岩と言ったほうが良いか。
   こんなドでかいのが落ちてきたら、ひとたまりもない。












  30)無名の滝、その2

   藪のせいであまり目立たないが、ここにも滝。
   しかも2段重ね。

   実はここの撮影は非常に怖かった。
   あまり近づくと全体が収まらないし、かと言って後ろに下がると、もうそこは何十mも落ち込む断崖絶壁。
   足を踏み外したら最後、生きて帰れないかも知れない。











  31)最後の抵抗

   右下のほうに、雪解け水を集めた黒沢川がかなりの速さで流れている。
   旧道上も、水が流れている。
   言ってみれば、地盤は非常にウエットで不安定な時期であるはずだが、辛うじて残るガードロープが最後の
  抵抗をしているようにも見えて、健気である。










  32)巨木

   雪崩、土砂崩れ、落石、そしてこんな大きな木の切り株も。
   多分それは、現役時代から、積雪期そして梅雨、大雨など事あるごとに起こっていたのかもしれない。
   もちろん現役当時は、交通確保の必要性からすぐに寄せられたことであろうが、役目を終えた今となっては
  自然の為せるまま、毎年毎年ひたすら崩れ落ち積み重なっていく。

   そして今年もまた新たに崩れ積もったようである。







  33)あと少し

   歩くうちに、藪の向こうで車の行き交う音が次第に大きくなってきた。
   ふと気がつくと、現道が見える。

   藪の中を歩くのにもだいぶ慣れたとは言え、この暑さの中を必死こいて戻る気にはなれない。
   まっすぐな現道を歩いて戻るということで、決心が固まっていた。











  34)最後の難関

   僅か何十m先を、車が行き交っているのに、行く手を遮るかのように生い茂る藪。


  35)踏破!

   ついに視界が開けた!
   次の瞬間、見えてきたものは...黒沢トンネル北上方坑口。
   そして左手には、黒沢9号橋。

   写真左から右へと走り、トンネルに進入する現道に対し、旧道はトンネルを取り巻くように真正面に進むのであるが、
  この部分は後日。




   今来た「道」を振り返って見る。

   かなり以前から、ここは怪しいと思っていた。

   砂利道ながら車の乗り入れが可能な9)〜12)区間。
   それ以外のほとんどが、藪と崖崩れにお任せの区間。

   現役を退いてもう何年になるのだろう。








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