国道107号旧道部 山内村黒沢地区

その3 



  36)林の中

   現道の黒沢トンネルを回り込む旧道部分。
   この日はあいにく午後からの探索のため、西に向かうと逆光となり、非常に見辛い写真となることが予想されるので、
  あえて横手方から北上方へ進行しながら探索することにした。


   写真左、黒沢トンネル横手方坑口少し手前から右手に入り込んだ所。
   写真右、振り返るとこんな広場のようになっている(この風景は、現道から目にしたことがある方も多いことだろう)。


   林の中は、雪解け水が流れ、とてもウエットで歩きにくい。


  37)林を抜けると

   それにしても、私がこのR107旧道探索をする日は、なぜこうも風が強いのだろう?
   今日も時折突風のような勢いで私に襲い掛かる。
   いかんせん体重が軽いので、飛ばされそうな気もする。

   林の奥は、JR北上線の線路が通っていた。
   水が流れているところは別として、路面はかなり固く締まっていて、もしかして晩年など舗装された
  ときもあったのだろうか。






  38)並走

   北上線の線路と並んで走る。
   が、よく見ると、こちらは徐々にではあるが高度を上げていく。

   その線路に一番近い側、ガードロープの内側なのでれっきとした旧道路敷内なのであるが、
かなり
  太い木が生えている。









  39)つづら折

   すっかり塗装が落ちつつある、年代物の標識。












  40)ここからまた藪。

   北上線の線路は、ここから橋とトンネルの連続でほぼ直線的に北上方へ向かう。
   現道も、黒沢川を渡る9つもの橋と北上線を渡る跨線橋を伴なって、同様に直線的に通る。

   写真、電柱の向こうに、現道が見える。ときどきかなりのスピードで車が往来する。

   が、この旧道はどうだ。
   崖を切り開いたりはしているが、橋は最小限にとどめ(鍋ヶ沢橋のみ)、あくまでも黒沢川の
  流れに沿うように通っている。(黒沢川を渡る橋は1つもない!
   あまりにも川が蛇行しているが故に、幾つも連続的に橋を掛けるのは、予算上問題があった
  のだろうか?





  41)山と川の狭間

   特に午前中、日当たりがあるようで雪解けが早いのか、地面は割と締まっている。












  42)ぐるっと回って?

   実は上の41)でも、その端っこが写っているのだが、これはどう解釈するべきか。
   川側だけ、旧道路敷の道路延長方向にほぼ直角にガードレールが立っている。
   車止めのバリケードというわけではないようだ。
   その周囲を歩いても、もちろん上に乗っても、なんら危険は感じない。









  43)崩壊

   ここも、当時の道幅のうちのかなり多くが、崩れて失われてしまっている。

   山内村内は、横手川も、そしてその支流である黒沢川も、現在でも堤防が整備されていないところが多く
  大雨の後や、春の雪解け時期など、当時からがけ崩れが多かったと思われる。









  44)突破

   少し大きな落石や、旧道上に我が物顔で横たわる、新芽の出た雑木の枝に注意しながらなおも進むと、
  現道を挟んで、ちょうど35)の向かいの駐車帯に出る。
   旧道のスペースを活用している。

   それにつけてもゴミの多さよ!











  45)標識

   今度は、現道の獅子倉トンネルを回り込む旧道部分。

   トンネルの北上方坑口から、旧道に分け入ると、塗料がすっかり落ちつつある標識が立っている。
   近寄って、目を凝らして見ると、なんとびっくり「踏切あり」の標識!
   写真では北上方に向かって立っているように見えるが、前後関係から判断するに、標識は180度反転しているものと推測する。


  46)振り返ると

   現道の獅子倉トンネル、北上方坑口が見える。

   そして、背後には...












 
 47)跡地!
   
   「第6平和街道踏切」という名の踏切が、かつてここにあったはずだが、現在はご覧のような状態で、車両の通行はできない。
   (左:横手方、右:北上方)

   その名残を今に伝えるのは、先程の45)の標識のみである。

   ちなみに「踏切あり」の標識、横手から北上方へ向かうと、踏切跡の手前には発見できない。
   撤去されたか?


   線路がカーブしていて見通しが悪いので、列車が来ていないか注意深く五感を働かせ、走って渡る。


  48)閑散

   横手方に進むと、畑の中に廃棄車両が並ぶ。
   でも畑は耕作されているようで、今までの荒涼とした沿線とは一線を画している。












  49)砂利道

   今までの踏み固められた土の道とは、明らかに違う。
   次第に「人」の匂いというか、生活感がしてくる。











  50)並走その2

   さっき必死の思いで渡った北上線と並んで進む。
   路肩にはガードロープ。

   それにしても、この幅の狭さ!
   これで事足りるほどの通行量しかなかったのだろうか?









  51)デリネータ

   あなたには見えるだろうか?
   黒色は失われているが、「秋田県」の文字。

   ここがかつて3桁国道だったことを主張している。









  52)通過!

   「第7平和街道踏切」
   ここに差し掛かったとき、突然踏切が鳴り響き、やがて上り列車が通過して行った。

   そして踏切の上方には、現道のガードレールが見える。

   踏切を渡ると、やがて1軒の民家があり、そこから数十mばかり舗装された部分を経て、現道に合流する。







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