横荘鉄道(羽後鉄道、羽後交通)横荘線

その5)二井山トンネル西坑口〜老方駅跡(2002年12月)

注)各トンネルのデータについては、「山形の廃道」様にご掲載の「全国隧道リスト」を参考にしています。
  現地標識、および市販のロードマップの表記と異なる場合があるようです。

 29)雄物川町水沢 浮蓋トンネル東坑口

   老方方向。

   なんだか、ちょっと歪な坑口形状。微妙にカーブしているせいか?


   浮蓋トンネル
   延長92.4m、幅3.5m、高さ4.5m。昭和5年竣功






   同所、横手方向。

   トンネルの坑口から老方方向に向かっては、路面舗装が施されているが、坑口から1歩
  横手方向に足を踏み出すと、未舗装で、林道の雰囲気が感じられる。

   倒木が1本見えるが、自動車の通行があるらしく、路面に草は生えていない。

   見上げるような杉木立。辺りは静まり返って不気味過ぎるので、この場を早々に立ち去る
  ことにした。




  30)浮蓋トンネル内部

   このトンネルは、雄物川・東由利両町の境界線上にある。

   トンネル内に照明はないが、廃線後に施されたと思われる内面の白い壁材のせいで、

  結構奥まで明るい。






  31)東由利町祝沢 浮蓋トンネル西坑口

   通行止めの看板が、道端に虚しく転がっている。

   自動車通行用に利用されているためか、トンネルの傷みは感じられない。

   ここには往時、浮蓋停留所があった。

   そばに集落がある。その頃は人も住んでいたのだろうか?
  現在は廃屋になってしまっている。




  32)東由利町祝沢

   狭い!!

   これでも2桁番号の県道!?

   軌道が敷かれていた頃の巾のままのようだ。






  33)東由利町祝沢

   横手方向。

   老方方向に向かっては、徐々に下り坂になる。








  34)東由利町日照坂 第一柴倉トンネル(東坑口)

   老方方向。

   このトンネルは、特筆すべき点が多い。
   その1、内部で大きく2度もカーブしている。
   その2、暗いながらも内部照明がある。
   その3、浮蓋トンネル同様、明らかに廃線後の施工と思われる壁材。
  ただしこちらは白いトタン板で、実際の狭さ以上に、圧迫感を増幅させる。
   その4、トンネル内に横穴(排気口?)があり、外の光が差し込む。
   その5、集落があり、自動車の通行の頻度があるせいか、それほど老朽化していない
  感じがする。


  35)東由利町日照坂 第一柴倉トンネル(西坑口)

   横手方向。

   雨上がりのせいか、白っぽい写真になってしまったため、画像を加工している。(以下同)


   第一柴倉トンネル
   延長200m、幅4.5m、高さ4.5m。昭和4年竣功。




  36)東由利町日照坂

   老方方向。

   横荘線軌道跡ではめずらしく、数十mの切り通し。









   同所、横手方向。

   手前側がだだっ広くなっているが、採石場となっていて、大型ダンプが忙しく行き交っている。


   ここは、軌道があった頃から切り通しだったのだろうか?

   もしトンネルだったとしたら?





   37)東由利町日照坂

   横手方向。

   写真を撮るべく退避スペースに車を寄せていたら、程なくして前方から大型ダンプが2台。
   36)の採石場から、ピストン輸送しているらしい。

   退避スペースが所々あるが、それ以外では交差は困難。







※この後、老方駅に近づいて石沢川を渡るはずだが、その軌道跡は、田んぼの区画整理実施により確認できない。
 そして、老方駅(跡地は、2002年末まで東由利町役場として使われてきた)で、東線(横手〜老方)の終点となる。

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