国道398号旧道部 秋田県皆瀬村

国道398号線は、起点:宮城県石巻市から、終点:秋田県本荘市に至る路線である。
偶然にも、国道108号線と起点終点が一致しているが、この2市間をほぼ直線的に結ぶ国道108号に対し、特に宮城県内で
大きく北側に回り道しているし、その後、花山峠を越えて秋田県に入ってからも常に北寄りに通る路線である。

そして、奥羽山脈を越える県境の花山峠は、有数の豪雪地帯のため、長い冬期閉鎖を余儀なくされる。
それに続く秋田県皆瀬村大湯地区までの区間は、道幅わずか1車線(上下合計!)でしかも急カーブ・急勾配の連続する難所である
(当然ここも冬期閉鎖)。
普通乗用車同士でさえもすれ違いは困難、ときにはいずれかが最寄の待避所までバックして戻らなくてはならない。
でっかいダンプなど来ようものなら、それこそ死ぬ思いであった。
私がここを初めて通ったのはもう20年以上も前、親の車に乗せられて。
子供心に(でさえ)も、とても国道とは思えない道であった。

しかし、近年、ふもとの小安温泉側から宮城県築館町方向へ向けて、上下計2車線の、直線的で幅広く勾配も緩やかな道路が
造られつつあり、順次開通している。

梅雨降り頻る2003年7月21日、既に新しい道路にバトンタッチして草木の蔓延るままとなっている旧道区間に分け入った。
雨天のため光が乱反射して見にくいため、以下、加工している写真が一部あるが、ご容赦を。

では早速...

その1

  1)稲川町役場近く

   のっけからなんだこの写真は!と、お叱りを受けそうであるが、これを見て実際に現地を
  訪ねようとする方は、ぜひ参考にされたい。

   山に向かって行く道路。走れば走るほど途切れ減って行く民家。
   沿線に、コンビニなどあるはずがない。
   腹が減っては戦ができぬ。買出しはぜひここでされるが賢明。国道沿いだし。
   (決してこのスーパーの回し者ではありません、あしからず)






  2)謎の道路情報板

   「桂沢より先」は、一体どうなっているのだろう?
   行きにこの写真を撮って、帰りにも見たけど、この表示のまんまだった。

   だいたい、桂沢って、何処?
   途中、片側通行で工事しているところはあったけど、特に通行止めとかはなかったし...

   謎!






  3)菅生橋


   湯沢市方向から登ってくると、この少し手前に、稲川町と皆瀬村の境界がある。

   この菅生橋で、皆瀬川を渡っているのだが、以前はこの青い狭い橋が2つの屈曲を伴って
  両岸を結んでいた。
   大型車は橋の袂で対向車の通過を待った。
   それがどうだ。
   何年かぶりに通ってみたら、幅はゆうに2倍近いと思われる新橋が上流側(左下の写真では
  右方向にカーブ)にできていた。
   屈曲も解消され、緩やかな線形で、わが愛車はいつのまにか対岸へと渡ってしまっていた。

   古い橋は歩行者自転車専用になっていたが、では歩道橋は一体誰が通るのだろう?(笑)


  4)皆瀬ダム入口

   ここには、見るべき物が並んでいて、さながら標識看板の屋外展示場のようである。

   左上、湯沢方から白看と某ドライブインの看板(文字に注目!)
  草の影で見えないが、下のほうに「←301m」と書いてある。(笑)
   中上、築館方から某ドライブインの看板、ちょうど左上のと背中合わせになっている。
  こちらは302m。
   右上、湯沢方から皆瀬ダムの案内看板。上は秋田県が立てた年代物。
  下は皆瀬村が建てた新しい看板。ダムが500mも移動したのか?(笑)
   左下、築館方から白看。痛々しく欠けている。犯人は特大車かもしくは除雪車か?





  5)いざ旧道

   (小安温泉付近にも、旧道があるが、それは後述)

   小安温泉と大湯温泉を過ぎて、登りがきつくなり始めた辺り。

   おにぎりの交差点を左に折れる。

   直進は、工事により新しくできた現道。





  6)広場

   5)を左折して直後。

   現道との接続のために山が切り開かれたようだ。








  7)森の中へ

   カーブを曲がると、かつてのままに道が続く。

   これでも国道(だった)。

   ※この後右手に青い小屋があり、そして右に分岐するT字路があるが、旧道は直進する。
    そしてこの青い小屋。「休憩所」と書かれていたが、一体何の建物なんだろう?
    閉め切られていて中の様子を覗うことはできない。
    新しく造られた林道と、何か関係があるのだろうか?
    写真は敢えて載せないことにする。(撮ってないし)



  8)鬱蒼

   ほんとに蛇か熊にでも会いそうな雰囲気。











  9)倒木

   幸い、車にはかすらないほど高いところに。

   草をかき分けてなおも登る。









  10)雨が

   車の中から、ワイパーが作動した直後を狙って撮るが、それが却って悪さをする。

   雨天でも気にせず撮れるように、防水プロテクタがあればなぁ。










   11)食べられた?

   いや、役目を終えて現道に移されたのだろう。

   おにぎりが立っていた(と思われる)柱。










  12)木の橋

   倒れた木が、道の上で横たわっている。

   これも、車よりも遥かに高いところにあり、傷つく恐れはない。










   13)待避所

   昔は、対向車が来ないかヒヤヒヤ。

   今は、伸び放題の草木に車を傷めないかヒヤヒヤ。

   今も昔も、ホッとする待避所。








  14)路面に草が・その1

   道路に蔓延る雑草。(苔?)

   この辺りは、一番早く改良工事が行われて旧道化したはずで、それからの年月の長さを物語る。









  15)路面に草が・その2

   今度は、道の真中に堂々と生える雑草。











  16)!!!

   道路の右半分が、無い!ただでさえ狭いのに!

   崩壊面に草が生えているので、崩壊してから結構時間が経っているようである。
   それにしても、現道分岐点に、(もちろん5)の分岐点からここまでにも)通行止め看板も
  無ければ、バリケードも無い。
   ある意味メチャクチャ危険である。
   こんな山奥に、乗り入れる車なんていないだろう、と言えば、それまでか。

   さて、どうする?
   反対側の法面に、車を寄せて突っ切るか? それとも引き返すのか?



道路崩壊地点に到達!当ページ管理人の出した結論は?

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