白看との出会い
現在、行き先を案内する道路標識は、そのほとんどが「青地白文字」になっている。
しかし一昔前の「白地青(?)文字」は、道路拡張や沿線開発等で急激に姿を消しつつあるが、未だに現役バリバリなものも各地で存在する。
単調になりがちなドライブの中での、それらとの出会いは、ほっとできるひとときではないだろうか?
対向車線側に、裏地が赤錆びだらけの標識があれば、思わず止まって振り返ったり。(笑)
文字通り、方向と行き先を案内するものであり、その多くは交差点付近に立っている。
撮影には十分注意されたい。
またここに掲載したものとて、永代の安住を約束されたわけではない。
掲載後に撤去される例も多い。
その場合は、この写真は過去の記憶として貴重なものになるであろう。
1)福島県福島市三河北町
現在地はここ
(福島県道310号線・庭坂福島線)
手前に工事中の道路、そして奥に見える某工場の建物。
この写真に、実は白看が写っている。
さてどこでしょう?
正解は、これ。
正面の横断歩道を渡って、その真ん前のフェンスに(!)掲げられているのだ。
しかも某工場と、福島の繁華街にも近い県道を隔てるフェンス。
ここは昔から八島田街道と呼ばれ、狭いながらも交通量の多い通りである。
矢印に従って1.2km進むと、旧国道4号(現在の県庁通)に達する。
だから間違いではないが、国道4号が現道に置き換わっている現在は、距離を直したほうが...
2)福島県福島市飯坂町
現在地はここ
(福島県主要地方道3号線・福島飯坂線)
福島県道155号線・飯坂瀬ノ上線との交差点に立つ。
(交差点の中を飯坂電車(福島交通飯坂線)の線路が横切る踏切にもなっている)
飯坂温泉から、東北道福島飯坂ICや福島市街に帰る道筋にある。
並行して走る飯坂電車の車窓からも、目にすることができるだろう。
(未だ乗ったことがないので未確認)
3)福島県福島市飯坂町
現在地はここ
(福島県主要地方道3号線・福島飯坂線)
国道399号線との交差点に立つ。
と つな すりかみ
福島交通・飯坂温泉駅前から、十綱橋を挟んで摺上川の向こう岸を望む。
(松尾芭蕉もこの地を訪れている。芭蕉の銅像の横から望遠で撮影)
普通は単なる矢印が描かれている部分に、国道の「おにぎりマーク」が描かれているのは
貴重な存在ではないだろうか?(後からシールでも貼ったのか)
文字通り、周囲は温泉街である。
温泉に浸かって、ほろ酔い気分で散歩がてらに眺めるのも、一興かも。
白看の手前に立ち並ぶのは、十綱橋の照明だそうで...
4)福島県伊達市保原
現在地はここ
(国道399号線)
福島県道125号線・保原桑折線との交差点に立つ。
しかし...この白看は大いに問題あり。
見ての通り、歩行者用信号(つまり横断歩道)に挟まれるように立っているのである。
背後(保原市街方向)から進んで来ると、右にゆるくカーブしながら交差点に差し掛かり
その後でこれが見えてくるため、見えにくい。
手前の「伊達町」方向から来ると、ガソリンスタンドの影で死角なので、見落とし必至
である。
5)福島県伊達市諏訪前
現在地はここ
(福島県道353号線・国見福島線)
古くは江戸の頃より、陸羽街道として往来があった道筋。
現在は、東側を通る国道4号線渋滞時の抜け道となっている。
が、大型車対普通車ではすれ違い困難な位の狭いカーブ。普通車同士でもヒヤッとする
ことがある。
運転中にケータイでも弄ったのか、この白看の真ん前で車が歩道に突っ込んで
自爆した直後という状況を目撃したこともある。
ここの制限速度は時速40km/hであるが、そんなこともあって、何度通っても怖くてそんなに
速くは走れない。
その道端にも、白看が立っている。
しかし、道に対して平行に立っているため、狭くカーブする道を忙しなく行き交うドライバーにとっては、完全に死角である。
案内されている3ヶ所のうち上から2ヶ所は、史跡である。
これらの詳細については、こちらを参照されたい。
※画像にマウスポインタを乗せると、拡大画像を見ることができます。
今後も、発見次第、随時掲載します。
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