国道398号 旧柳田橋
昭和43年(1968年)5月、永久橋・柳田橋が完成(出典:羽後町役場HP)。
片や、秋田県を代表する一級河川・雄物川。
片や、湯沢と西馬音内を結ぶ幹線道路・国道398号(もとは秋田県主要地方道33号・湯沢下笹子線:昭和47年認定)。
多少の水害にもびくともしないコンクリート橋の架設は悲願であったろう。
しかし、「永久橋」とは言えど、6mという幅では大型車の交差は困難で歩道もなく、増大する一方の交通量に地域住民の安全が
脅かされつつあった。
そんな中、新橋の建設が進められ、平成16年10月22日にめでたく開通の日を迎えた。
が、同時に古い橋は現役を退き、解体される運命に...あるのだが、惜しまれつつこの世を去るのであろう直前の姿(平成16年
11月13日)を追った。
湯沢市側から羽後町方向を望む。
両市町は、この橋上(つまり雄物川)で境界をなしている。
写真右端、切れているが、写っているのが新橋。
そして左側から奥に延びるのが、閉鎖された旧橋。
当然だが、その上に車や人の姿は既にない。
ちょっとズームしてみると、その老朽ぶりが見て取れる。
何度かお化粧直しをされたのだろうか、モダンな造りに見えなくもないが、年季は隠せない。
既にバリケードが施され、そして袂で工事が行われていて旧橋に近づけないので、
新橋を渡って羽後町側へ。
この写真だけ見ると、現役の頃と変わらない?
ところで、管理人は今、堤防の上にいる。
これを北に向かって行くと、まさに橋の袂だけど...
確かに、袂から羽後町側では工事をしているけれど...
この「堤防上」には、バリケードはないから、橋の袂ギリギリまで行けるんじゃ?
(この青看も間もなくお役ご免)
というわけで、周りを警戒しながらも羽後町側の橋の袂に立ってしまったの図→
うーん、でもこれで自転車でとか歩いててとか(普通車とかでも)向こうから大型ダンプなんかが
来た日には、確かに怖そう。
(管理人もこの橋が現役だった当時、車で何度か渡っているが、それほど印象はない)
左側を、新橋が近未来的に、あくまでも直線的に、文字通り橋渡しをしている。
路面=橋桁が、こんなに波打ってるし...
湯沢側の袂に、路線バスがやってきた。
でもこれまた当然ながら、こっちには曲がらず、新橋に向かう。
間には、工事用と思われる土砂が積まれ、まるで現代社会から完全に隔離された
別世界のようにも見える。
40年近くもの長い間、ほんとにお疲れ様と言ってあげたい。
おまけの1枚。
羽後町側袂の交差点から、「貝沢」方向に向かってすぐの所右側の道路沿いに、古い小屋が
建っている。
相互リンク先の「踊る大雄勝線」様によると、なんと旧雄勝電鉄(羽後交通雄勝線)の貝沢駅
駅舎だったものがここに移築された、らしい。
そして現在はバス停留所として余生を送っている、らしい。
ほんと小屋などと言っては罰当たりである(もう遅い?!)。
ちなみに、写ってしまったダンプカーは工事関係車両と思われる。
ご苦労様です。邪魔して申し訳ありません。m(__)m
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