横荘鉄道(羽後鉄道、羽後交通)横荘線

その3)二井山トンネル東坑口(2002年12月)

  まずは、広域農道出羽グリーンロードが屈曲する、そしてトンネルへのアプローチとなる、
 雄物川町二井山にて定点観測。


  1枚目は、2002年7月14日。

  降り続く雨水を吸い込んで草木が伸びる。






  
  2枚目は、7月26日。

  草木がジャングルのごとく生い茂り、行く手を遮る。

  それは、「遺跡」を守るベールのごとく、ここに侵入しようとする愚か者の前に立ちはだかる。








  10月20日。

  秋になって、草木の勢いは大分衰えてきたが、それでも侵入を諦めさせるに十分な背丈。











  これは、11月3日。

  侵入できるようになるまでもう一息。










  12月6日。

  先月中旬に降った雪が、まだ所々解け残っている。
  しかも、草木の枯れ具合が、ちょうど良い頃合いだ。
  線路が有った頃の法面がくっきりと見て分かる。

  寒いので、重装備をして、侵入を決行する。







  地面は、雪が固くしまって歩きやすい。

  だが、顔に迫る枯れ枝を手で払い除ける必要あり。










  エントリー口に立つ「ゴミを捨てるな」の看板を無視するかのように、粗大ゴミが軌道跡両側に

 無造作に置かれている。

  これらを横目に、歩みを進める。









  ん?ここから緩く右にカーブしながら、下り坂になるようだ。

  背後から、時折広域農道を行き交う車の音が聞こえるのみで、ひっそりとしている。

  にしても、こんなとこでパチンコ屋の街宣カー!誰もいねーよ!
  (現世に引き戻された気がした)








  エントリー口までは、横手方からだらだらと登ってきて、たぶんこの辺が最高点だったのだろうか?

  汽車が、喘ぎながら登り降りする姿が想像される。










  んん?

  薮の向こうに、なにやらブラックホールのような暗闇が!










  これはまさしくトンネルだ。 それにしても、ぬかるみと薮とで、歩きにくい。

  有り合わせではあるが、スノーブーツ(笑)を履いてきて、ほんと良かったと、胸をなでおろした。


  かのヨッキれんさんは、雪解け時期、なんとスニーカー(!)でここを歩いたそうである。

  今もって、氏の勇気と行動力に驚愕せずにはいられない。






  それは、異様な圧迫感と威圧感を伴って、私の前に現れた。

  まさしくブラックホールのごとく、吸いこまれてしまいそうだ。










  上の写真に写る、折れ曲がったガードレールを越えてトンネルに接近。

  壁面の縁は、土砂が崩れ、流れ落ちてしまっている。

  道路トンネルでよくある、扁額は見当たらない。









  内部。

  フラッシュを焚いてもこんな感じ。

  路面は瓦礫が散らばっているが、健在だった頃車が通ったような跡が。








  内部壁面。

  雫の滴り落ちる音が辺りに反響する。 ほかには何も聞こえない。

  幻想的というか、神秘的な感じがする。









  内部天井面。

  廃線後既に50年近く。 この区間の開通からは約70年以上?経過。

  かなり痛んでいるようだ。










  2、3歩足を踏み入れても、











  どんなにスームアップしてみても、出口は見えず。


  (危険が予想されること、そして車を置いている関係で、トンネル内部への侵入は断念)









その4)二井山トンネル西坑口へ出発進行!

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